環境

スポーツ競技エコ事情

スキー場で環境保全「カーボンオフセットリフト券」

2012/01/26 更新

新春を迎えスキー・スノーボードのベストシーズンが到来した。自然と一体となって楽しむスポーツだけに最近は環境保全を考慮しながらスキーを楽しみたいという人が増えているようだ。2009年から環境に配慮したカーボンオフセットリフト券を企画する団体がある。雪をテーマにした地域起こしや観光振興などに取り組む、NPO法人 雪の都GO雪共和国。このユニークな活動を展開する団体の事務長 辻本和男さんを取材した。カーボンオフセットは、やむを得ず排出される二酸化炭素(CO2 )の量を植林や森林保護などの方法でオフセット(相殺)すること。このカーボンオフセットリフト券は通常のリフト券の料金に100円の寄付金を上乗せして販売し、その寄付金によって植樹活動を行い、スキー場運営で排出されるCO2を相殺するもの。CO2 排出が少ないように思えるスキー場も、リフトやナイター照明などの機器、ゲレンデ整備の圧雪車、訪れる利用客の自動車など意外に多様な排出源がある。

「カーボンオフセットとの組み合わせを考えたのは、自然、文化、人々との交流を楽しむグリーンツーリズムの思想によるところが大きかったですね。その土地で生産される農産物やサービスに付加価値をつけてブランドとして確立できれば、地域の活性化につながると考えました。今回のカーボンオフセットリフト券もその一つなんです」と辻本さんは言う。

辻本さんの「雪の都GO雪共和国」は、新潟・群馬・長野の3県にまたがる7市町村の自治体や各種団体で構成される「雪国観光圏」のメンバー。カーボンオフセットリフト券の販売は、この雪国観光圏が新潟の苗場スキー場で開始した。販売のスタートは2009/2010シーズンから。

利用者は通常の料金に加え100円の寄付金を払うことでカーボンオフセットリフト券を購入できる。寄付金100円が寄付1口として登録され、これが4口分集まると苗木1本として換算される。登録された寄付の口数は、後日、寄付総数を集計している雪国観光圏サイトの専用ページ(http://snow-country.jp/carbon_off set.php) に追加される。スキー場から帰ったあと、楽しい思い出を語りながら、サイトにアクセスすれば、植林される苗木の本数とCO2 の削減量が増えているのが確認できるシステムだ。

2010/2011シーズンは、植樹が15本、CO2削減量は1433キログラムになった。昨年5月に予定されていた植樹祭は、震災の影響で延期になってしまったが、2011/2012シーズンの削減結果と合わせて今春に植樹を行う予定だ。

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