環境

ECO Revolution

Vol.06 「もったいない」を受け継ぐビジネスモデル/リサイクルショップ業界を追う

2010/10/18 更新

東京都八王子市にある「ムラウチエコ村」は一風変わったショッピングモール。軒を連ねる店が家電製品から書籍まで各種のリサイクルショップだ。しかも店内はリユース品を扱う店とは思えない豊富な品揃えと清潔感あふれるつくり。
  
リサイクルショップ業界は今、活気に満ちている。このビジネスモデルが現在に至る経緯と今後の展望をレポートしてみたい。
 
もともと国土が狭く資源が少ない日本では、古くからモノを大切にし、再使用する文化があった。「もったいない」の精神だ。しかし、高度経済成長期に入り大量生産・大量消費の時代になるとそうした文化も徐々に薄れていく。
  
それが見直され始めたのは、バブル崩壊直後に起きた倹約ブームのころから。ブームに乗ってさまざまな中古工業製品を売買する業者が全国各地に現れた。だが、そうした業者の大半が買い取った極めて商品価値の低い不良在庫を抱え廃業に追い込まれていく。
    
そんな中、中古品に付加価値をつけて販売を始めたのが、「ムラウチエコ村」に見られるような新たな形態のリサイクルショップだった。こうしたリサイクルショップでは、買取り価格を明瞭化させ、過去の業者にありがちだった買取りにおける不透明感を一掃させた。また、買取り後のメンテナンスをしっかりと行い、責任を持って消費者へ提供し、家電などに関しては保証期間も設けた。さらに店舗は、新品を扱う店と同等かそれ以上に綺麗で清潔感のある店舗づくりを心掛け、親切な接客にも注力した。こうして今までのイメージから脱却した新しい形態のリサイクルショップというカテゴリーが確立されていく。
 
そんなリサイクルショップ業界に最初の追い風が吹いたのは2001年4月。家電リサイクル法の本格施行である。消費者が費用を負担し、家電メーカーなどがリサイクル義務を負う法律の施行で、リサイクルショップの取扱量が増加し、業界が成長していくきっかけとなった。
 
これに続く順風が、近年の環境意識の高まりだ。地球温暖化問題などへの関心から、リユース活動が再度見直され、担い手としてのリサイクルショップが注目を集めるようになった。多くの人が、本格的な循環型社会を形成していくために構造的なリユースの流れをつくることが不可欠だと意識し始めたようだ。
 
日本の経済状況や生活スタイルが変わり、モノを「所有する」=「豊か」という風潮は薄れつつある。環境保護とモノを大切にするという考え方が浸透し、「愛着のあるものをいかに長く使うか」という部分に、人々はステータスを感じるようになった。今リサイクルショップ業界が支持されている理由には、そんな考え方の変化もあるようだ。
 
今後、リサイクルショップは、コンビニエンスストアのように、社会インフラとして欠かせない存在になっていくだろう。当面の目標は、より幅広い年齢層から必要とされる存在になることだという。まだの人は、ぜひリサイクルショップデビューを。
    
  

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