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随処作主(ずいしょさくしゅ)【補足編】
2007/10/01 更新「随処作主の心構えで仕事をすることは、リスクがあるから大変だ。だから今のままの心構えでいい」と考える人がいるとしたら、その考えこそ自分の成長を阻害し、堕落する考えだ。
『盛運の気』(無能唱元著)という書物に、植物の話題だが人にも通じる興味深い話がある。
カボチャは農業研究家が植えても、どこに植えても、どんな肥料をやっても、三個か四個しか実が生らない不思議な植物だ。だから昔から「カボチャ作りに名人なし」といわれている。
ところが一本のつるから10個以上の大きなカボチャを生らせる名人がいる。そのやり方は、一般の常識からいうと非常識なやり方だ。
カボチャが伸びて、2メートルくらいのつるになったときに、根本を持って引っ張る。引っ張って、中の根がブツブツと二、三カ所切れたところで引っ張るのをやめる。
すると次々に花が咲いて、10個以上の実をつける。そこで、肥料や水をキチンとやると大きなカボチャの実が生るということだ。
この話からあなたは何を考えるだろうか。
ペーリエ博士は、これを気の増大だと説いている。植物は外からきた逆境ともいえる障害に遭うと、元に戻る力がぐっと大きくなる。この戻ろうとする力が、気の増大だという。
言葉を変えると、ブツブツと根を切られたカボチャは「危ない、このままでは死んでしまう」と危機感を持ち、早く子供をつくろうと考え、ポンポンと10個以上の実をつけるということだ。
そして人間も例外ではない。逆境の中に置かれた瞬間、気が増大して元に戻ろうとする。言い換えれば、気を沸き立たせるには、逆境の力が大切だということだ。
人はリスクのない世界に住んだときに生命体の気は衰え、気が枯れ始め、堕落していく。
哲学者のトーマス・カーライルは「逆境というものは時々人々にとって非常に過酷なものである。しかし、ある人にとっては、順境というものはその百倍も過酷なものである」と言っている。
逆境に耐え得る人はいるが、順境に耐え得る人はいない。順境がずっと続き、リスクのない仕事をしていると、人はマンネリになり、堕落する。
最近の代表例は、社会保険庁だ。同庁の職員がリスクのない仕事をし続け、マンネリ化し、堕落につながった。結果、年金問題が、マスコミで連日報道されている。
随処作主の心構えでリスクのある仕事をすることが、自分を成長させる上で何よりも大事なことである。
【長尾光雄プロフィール】
企業活性化教育研究所 代表
33年間営業の世界を経験(常にトップランク実績)
企業教育研修.講演を24年間経験
社員教育の世界を19年間経験
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