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世界の省エネ事情
Vol 02. 中国 万博の必須アイテムは環境配慮
2010/08/09 更新上海万博が2010年5月1日に開幕した。参加国・国際機関は史上最多となる246。中国にとっては「経済大国」として影響力を強める絶好の機会になるが、テーマはあくまで「低炭素万博」を強調する。世界最大の温室効果ガス排出国となった中国は、これまで地球温暖化対策などに対しては前向きとは言い難い対応をみせていた。しかし、今回の万博では、公共交通機関を第一の交通手段にした環境交通対策や、水素燃料電池バスなどの新エネルギー自動車の実験といった環境対策を行っており、国連環境計画(UNEP)も高く評価している。5月9日に上海万博プレスセンターで開かれた記者発表会でも、上海市科学委員会は「今回の万博で省エネと排出削減に明らかな効果がみられる」と自信をのぞかせた。
万博会場の各国パビリオンでは最新の環境技術をみることができ、参加する国や国際機関がそれぞれの環境配慮を競う。「中国館」には大量の太陽光発電パネルが設置され、会場内を走るバスやごみ収集車には電気自動車などが使われる。また、日本は海外勢では最多の3館を出展。「日本館」は太陽電池と一体化した軽量膜が覆うドーム形で、排熱や換気に日本伝統の知恵である「打ち水」を応用。雨水をためて建物を冷やす「エコチューブ」という新技術が使われているのをはじめ、ハイブリッド風車による発電も導入されている。
今後は万博を機に市民レベルで環境問題への関心が高まることが期待される。UNEPでは、2010年10月31日の上海万博終了後、フォローアップの報告書を公表する予定だ。来場者予測の大幅なずれなど、展示以外の話題が先行する場面もあるが、上海万博で中国は、何を訴え、何を残すのか。世界中の注目が集まる。 来場者数は、6月14日時点で1400万人を超えた。
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